2026年度日本キャリア教育学会九州・沖縄地区部会第1回研究会
テーマ:キャリア教育研究における「実践研究」とは何か
【主旨・内容】
日本学術会議心理学・教育学委員会の教育学分野の参照基準検討分科会「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準 教育学分野」(2020年8月18日)には、教育学の研究方法の一つとして実践的アプローチが挙げられている。実践的アプローチは、「教育の対象となる人間、あるいは教育という行為(行動)・活動・制度を、その可変性への信頼をもとに、いかにして、現在の状態からより望ましい状態に変えていくかを検討・構想するもの」と説明されている。
日本キャリア教育学会では、実践報告とは別に、実践プログラムの発表などを目的とした実践研究論文というカテゴリが設けられている。実践研究論文というカテゴリは、なぜ提起され、どのように議論されてきたのか。さらに、どのような実践研究論文が掲載されており、どのような性質を持った論文カテゴリとして認知されているのか。学校現場での実践をもとに、どのように実証的に検討すると、実践報告ではなく、実践研究論文になるのか。あるいは、実践研究論文として投稿されたが掲載されなかった論文には、どのような不十分さがあるのか。キャリア教育学会に所属する実践的研究者や学校現場に勤務しつつキャリア教育の実践研究に取り組む教師のみならず、これから学校現場に勤務し実践研究に取り組むことを期待したい院生・学生にも展望をひらきたい。
実践研究は、「役に立つ」あるいは「教育実践に寄与する」という理解もされる。しかしながら、実践研究の実践性は、有用性・有効性と同義なのか。あるいは、学校や教師と連携・協働した研究はどのようにあるべきか。観察調査や参与観察など「実践についての研究」と区別して、研究者が対象について働きかけ関係を持ちながら、対象者に対する援助と研究を同時に行っていくものが「実践研究」と呼ばれることもある。研究者と実践者の関係や研究者と実践者の両方に通じる手法や言葉のあり様はどうあるべきか。キャリア教育学会と隣接する諸学会の動向も視野に入れながら、現場の目線を生かしたり、教育実践に寄与したりする実践研究のあり方を参加者とともに模索してみたい。
講義・講師
講義Ⅰ「キャリア教育研究における「実践研究」とは何か」
永作 稔 氏(日本キャリア教育学会研究推進委員会委員長)
武蔵野大学教授。日本キャリア教育学会常任理事、日本教育心理学会理事も務める。共編著に『実践につながる生徒指導・キャリア教育』(北樹出版、2024年)、『大学におけるキャリア教育とは何か : 7人の若手教員による挑戦』(ナカニシヤ出版、2019年)など多数がある。
講義Ⅱ「キャリア教育研究は、実践への貢献をどのように考えてきたか」
杉本 英靖 氏(日本キャリア教育学会紀要編集委員会副委員長)
関西大学社会学部准教授。上記紀要編集委員会常任編集委員。共編著に『大学におけるキャリア教育とは何か : 7人の若手教員による挑戦』(ナカニシヤ出版、2019年)など多数がある。
【企画者】
竹内 元 氏 (宮崎大学大学院教育学研究科教職実践開発専攻)
【司会者】
中島 弘和 氏 (九州・沖縄地区部会代表、元国立都城工業高等専門学校)
【日時】2026年5月23日(土)13:45-16:00(受付:13:40~)
【場所】オンライン Zoom 上
【対象】学会員、学校関係者、大学院生、大学生、企業関係者、キャリア教育の実践と研究に関心を持つすべての方(80名程度)
【参加費】無料
【申込】申込フォーム(こちらをクリック)
【締切】2026年5月17日(日)12:00まで(それ以降は、第1回研究会事務局に連絡をお願いします)
※申込完了の方には、5月20日(水)24:00までに、参加用 Zoom の URL をお送りします。
【プログラム】
13:40-13:45 オンライン会場入室(5分)
13:45-14:00 開会・趣旨説明 (15分)
14:00-14:40 講座Ⅰ(30分講義+10分質疑応答)
14:40-15:20 講座Ⅱ(30分講義+10分質疑応答)
15:20-15:30 (休憩)
15:30-15:55 全体質疑及び討論(25分)
15:55-16:00 閉会 (5分)
【問い合せ先】
2026年度第1回研究会実行委員会
実行委員長:中島弘和(九州・沖縄地区部会代表)
hirn2731[at]gmail.com *[at]を@に変えてください。
九州・沖縄地区部会事務局:鬼塚拓 三苫由美子 知念秀明
jssce.kyushuokinawa2025[at]gmail.com *[at]を@に変えてください。
